自己満足

それでいいと思う。

異聞帯と王たちの話

スカディの手札とリソースから考えればあの“間引き”のシステムは最善だったように思えるし、実際最後の方でそのリソースが少なかった原因をカルデアとともに取り除いた後は、寿命まで生きられるようになったからそれまでの異聞帯を延命する措置は間違ってなかった。

本人もこれからこの異聞帯だって寿命まで生かしてやれるようになる、ってつまり生かしてやりたかったと言っているのにな… やりたいこととできることがかみ合わなくて苦しんでいたカミサマなので彼女の苦しみを否定されるのは悲しいなぁ。

始皇帝にはできたかもしれないけどスカディにはできなかった、当然。 始皇帝は王だったしスカディは大勢いる神さまのひとりで、使えるリソースも違えば状況、特に北欧はスカディがリソースを割かねばならない癌のようなモノを抱えていたんだからさぁ…

まあ始皇帝が、優れた王が統治し続けることで世界は安定を得るを地で実行可能な、千年単位での活動で揺らがない精神強度を持っていたことは別に語るべきだが特筆事項だわな、シンはあの始皇帝オリハルコンメンタルの上にしか成り立たず、その強度は人としては特異にすぎる

始皇帝やばい話については、実行する手段思想が無かっただけでオジマンディアスとかイスカンダル辺りも始皇帝のように千年単位の統治を精神面では可能な感じするから王して呼ばれた英雄ってそんなもんなんだろー、と思うなど。

スカディちゃん、あの異聞帯で本人が語ったことが全てだよな。そしてそういう女王スカサハスカディの一部を異聞帯の子らとともに置いて、カルデアを手伝いに来てくれた優しさ。 ホワイトデー、スカディのストーリーがああで安心した記憶がある。

スカディさまのことを評価するときにはやったことの事実をみて欲しい、あなたの価値観からみた「正しい選択」だけでなく、彼女の置かれた状況の中でできたこと、彼女がなにを感じていたか。 あんな丁寧に描写されてるので自分の物差しだけに囚われずある文章そのものもそのまま読んでみて欲しい。

話のベクトルが全く変わるけど2部は「国を存続させる意思を持った王様」との争いが増えたね。 1部はメイヴちゃんと獅子王以外王様に本人の意思でカルデアを阻む王が出てきてなくて、二人とも女王という…黒幕じゃないけどオジマンディアスはこれにカウントできるか、いや味方してくれたからノーカン…

倫理観ではともかく、スカディの間引きは普通に正しかったと思う。 理屈に則っているじゃん「生きるには厳しい環境の中に人が平和に生存可能な集落を形成できる」「集落の規模には限界があるため人口にも限界がある」「人間という種の存続を考えると生きるべきは子供」 むしろ子への、人間という種への優しさに溢れてる

スカディは神々がいなくなった大地に残っていた全ての生き物を愛したかったんでしょう、その立場に立てば巨人を殺さず、人を守るあれはできる最善手だった。スカディ様、好きだよ。